バーコードリーダーについて

初心者のよくある質問。全般的な質問。

質問

RS-232Cインターフェースとは何ですか

回答

バーコードリーダーとコンピュータをRS-232Cで接続し、読み取ったバーコードデータをシリアルデータ伝送する方法です。RS-232Cのコネクタはさまざまな形状がありますが、標準はD-sub9Pinコネクタです。

特徴

シリアルデータ伝送が可能
  1. シリアルデータ転送(RS-232)が可能です。
  2. 動作には専用のデバイスドライバファイルは不要です。
  3. 規格化された通信方式によるデータ転送のため、PS/2キーボードインターフェース(キーボードウェッジ)のようにコンピュータによってデータ伝送が不安定になるという問題がありません。(注:あらかじめご承知いただきたい事項を参照)
電源供給の方法は接続する環境によります
  1. パソコンに接続する場合はACアダプタが必要です。通常、パソコンのRS-232(COM)コネクタは電源供給していないためです。
  2. 制御機器などに接続する場合はACアダプタが不要な場合があります。制御機器が電源供給する場合はACアダプタが不要です。スキャナ側はD-Sub9Pinの9番ピンが電源ピン(+5VDC)です。*機器によりコネクタ形状、ピン配列、電圧が異なりますのでご注意ください。
従来の環境への接続やコンピュータ以外の機器への接続が可能

業務用に開発された専用のアプリケーションには、バーコードデータをCOMポート(RS-232C)から入力するものがあります。その場合はPS/2キーボードインターフェース、USBキーボードインターフェースのバーコードリーダーを使用できないため、RS-232Cのバーコードリーダーを使用します。アプリケーションの仕様については、お客様のコンピュータ管理者にお問い合わせください。

接続方法

  1. コンピュータまたはホスト機器のRS-232C(D-Sub9Pin オス)にバーコードリーダーのRS-232Cコネクタを接続します。Windows上ではCOMポートにシリアルデータが出力されます。
  2. ACアダプタを接続します。パソコンは電源供給していないのでACアダプタが必要です。パソコン以外の機器で電源供給が可能な機器ではACアダプタが不要です。(電源ピンのピンアサインおよび電圧が一致している場合)
  3. バーコードリーダーのRS-232Cに関するパラメータをホスト機器にあわせて設定します。パラメータは「ボーレート」「データビット」「ストップビット」「パリティ」などを設定します。バーコードリーダーの設定はバーコードメニュー(説明書)を読み取らせて変更します。
  4. COMポートからデータの入力ができるように、コンピュータのアプリケーションを設定します。

RS-232Cのコネクタ

バーコードリーダーのRS-232Cコネクタ形状とピンアサイン

製品により異なる場合がございます。

RS-232Cのピンアサイン(D-Sub9pin) *AC-880-RSの例
コネクタ D-Sub9Pin(メス):バーコードリーダー側
RS-232CのD-Sub9Pinコネクタ
ピンアサイン 信号
1 -
2 TxD
3 RxD
4 6に短絡(Short)
5 Ground/GND Shield
6 4に短絡(Short)
7 CTS
8 RTS
9 (VCC +5V)

 

あらかじめご承知いただきたい事項