RS-232C対応バーコードリーダーの接続ガイドとおすすめ製品
PLC・シーケンサー連携に最適

パソコン接続主体の現在においても、工場の製造ラインや自動化装置、シーケンサー(PLC)との連携において「RS-232C(シリアル通信)」は今なお現役で不可欠な規格です。

しかし、「USBと違って電源や通信設定で接続トラブルが起きやすい」「そもそもRS-232C対応のラインナップが少なくて探すのが大変」という悩みも現場の担当者様から多く寄せられます。

本ページでは、RS-232Cバーコードリーダーの仕組みや、導入時に必ず知っておくべき電源・通信パラメーターの設定ノウハウを徹底解説します。現場で失敗しないための対策から、主力のバーコードリーダー「LS2208」をはじめとする実績豊富な厳選製品まで詳しくご紹介します。

なぜ今も製造現場で「RS-232C(シリアル接続)」が選ばれるのか?

USB接続との構造的な違いとRS-232Cのメリット

一般的に普及しているUSB接続はパソコン(OS)を介してデータを処理しますが、RS-232Cはパソコンを必要としないPCレスでの制御が可能です。シーケンサー(PLC)やタッチパネル(GOT等)、制御盤のシリアルポートへ直接データを送信できるのが最大の特徴です。

産業用の制御機器において、RS-232Cはノイズに強く確実な通信ができる規格として長年信頼されています。また、上位機器からのコマンド制御による双方向通信が容易なため、読み取りタイミングのトリガー制御や、読み取りエラー時のアラート通知など、緻密なシステム連携を構築するのに適しています。

工場や製造ラインにおける具体的な活用シーン

RS-232C接続のバーコードリーダーは、高い信頼性が求められる以下のような現場で活躍しています。

  • 製造工程管理(トレサビリティ)
    基板や部品のバーコードを読み取り、工程の通過履歴の記録やポカヨケ(誤組み付け防止)に利用。
  • 出荷・検品ライン
    コンベア上を流れる商品を定置式スキャナーで読み取り、自動判定・仕分け装置へ信号を送信。
  • 自動機・キオスク端末への組み込み
    検査装置や専用端末の筐体内部に組み込み、省スペースかつ安定した運用を実現。

失敗しないための「接続・電源・通信設定」の重要ノウハウ

RS-232Cのバーコードリーダーを導入する際、最もつまずきやすいのが「電源の確保」と「通信設定」です。購入前に必ず確認しておきたい技術的なポイントを解説します。

電源供給の仕組みとACアダプターの必要性

USB接続の場合、通信ケーブルを通じてパソコンから電源が供給されますが、標準的なRS-232C(D-sub 9ピン等)の通信線からは電源が供給されません。そのため、原則として外部ACアダプター接続による給電が必要となります。

バーコードリーダー本体とは別に、コンセントから電源を取る必要がある点に注意してください。

エイポックでは、現場ですぐに使えるよう専用ACアダプターがセットになった製品をご用意しています。機器によっては9番ピンから給電できる特殊な仕様もありますが、基本はACアダプター必須と考えて機器を選定することが重要です。

PLC・制御機器との通信パラメータ設定

RS-232Cで正しくデータを送受信するためには、受信側(PLCや制御盤)とバーコードリーダー側で、以下の通信条件(パラメータ)を完全に一致させる必要があります。

  • ボーレート(通信速度):9600 bps、19200 bps、115200 bps など
  • データ長:8 bit または 7 bit
  • パリティ:NONE(なし)、EVEN(偶数)、ODD(奇数)
  • ストップビット:1 bit または 2 bit

エイポックで取り扱っているバーコードリーダーは、付属のマニュアルに記載されている「設定用バーコード」をスキャンするだけで、これらのパラメータを現場で簡単に変更・カスタマイズ可能です。

データフォーマットと制御コード(サフィックス・STX/ETX等)

読み取ったバーコードのデータだけを送信するのか、それとも前後に制御記号を付けるのかを設定する必要があります。

特に重要なのが改行コード(CR/LF)です。読み取りデータの末尾に「CR」や「CR+LF」を自動付加(サフィックス設定)することで、PLC側に「ここで1つのデータ送信が完了した」という合図を送ります。

また、通信プログラムの仕様に合わせて、データの先頭に「STX」、末尾に「ETX」といったヘッダー・フッターを挟む設定も可能です。

コネクタ形状とピンアサイン(配線)の確認

基本となるコネクタ形状は、標準的なD-sub 9ピン(メス)です。エイポックの製品は、一般的なRS-232C機器への直結を想定した配線となっています。

シーケンサーや機器側のポート形状、およびピンアサイン(TxD/RxD/GNDなどの配列)と適合するか、事前にマニュアル等で確認しておくことでスムーズに導入できます。

「通信できない・読まない」時のトラブル対策ポイント

設定を終えていざ接続してみたものの「データが送られない」「文字化けする」といった場合の解決チェックポイントです。

パラメータ設定の不一致を確認する

送信側と受信側の通信速度(ボーレート)やパリティが1つでもずれていると、データが文字化けしたり、全く受信されなかったりします。まずは両機器の設定値が一致しているかを再確認してください。

制御コード(CR/LFなど)が合っているか確認する

PLCの受信プログラムが、末尾の「CR」をトリガーにしてデータを取り込む仕様になっている場合、バーコードリーダー側で「CR」を付加する設定になっていないと、データが認識されません。設定バーコードを読み取ってサフィックスが正しく付加されているか確認しましょう。

ACアダプターからの給電を確認する

RS-232Cモデル特有のトラブルとして、電源の取り忘れがあります。ACアダプターが正しくコンセントとケーブルに接続されているか、本体のLEDが点灯しているかを確認してください。

現場に合わせて選ぶおすすめRS-232C対応バーコードリーダー

エイポックでは、数ある製品の中から専門商社の目利きで厳選したモデルをご提案しています。用途や読み取るコードに合わせてお選びください。

【圧倒的一番人気】定番の1次元レーザースキャナ「LS2208 (Symbol)」

LS2208 (Symbol)

LS2208 (Symbol)

世界中の現場で利用されているロングセラーモデルです。鮮明なレーザー照射により、小さな部品コードから大型の物流ダンボールのコードまで、最大60cmの距離から確実にキャッチします。

かすれや印刷品質の低いバーコードもスピーディに読み取る性能と、1.5mからの落下に耐えるタフなボディが特徴です。RS-232Cケーブルと専用ACアダプター、説明書がセットになっており、届いてすぐに設定・利用開始が可能です。安心の5年保証付きです。

こんな現場におすすめ
工場の組み立てライン、検品作業、故障による既存RS-232C機器の買い替え。

【QR・2次元コード対応】標準手持ち&ワイヤレスモデル「DS2208 / DS2278」

従来の1次元バーコードに加え、QRコードやDataMatrixなどの2次元コードに対応したイメージャーモデルです。スマートフォンやタブレットの液晶画面に表示されたバーコードも読み取れます。

DS2278はワイヤレスモデルとなっており、通信クレードル部からRS-232CでPLC等へデータを送信します。ケーブルの取り回しを気にせず、離れた場所からでもコードレスで快適にスキャン作業が行えます。

こんな現場におすすめ
部品や基板のQRコード管理、ケーブルが届かない広い作業スペースでの運用。

【装置組み込み・小型】固定式2次元バーコードリーダー「3320g (Vuquest)」

3320g (Vuquest)

3320g (Vuquest)

手のひらに収まる非常にコンパクトな固定式2次元バーコードリーダーです。裏面のネジ穴を使って、検査治具や自動機、専用端末の内部に容易に固定・組み込むことができます。

ハンズフリーでスピーディな読み取りが可能で、作業者の負担を軽減します。

こんな現場におすすめ
検査装置やキオスク端末への組み込み、両手を使って作業したいセル生産ライン。

【工場・過酷な環境向け】超堅牢・工業用モデル「Granit XP 1990i」

Granit XP 1990i

Granit XP 1990i

水や粉塵、衝撃が激しい過酷な現場のために設計された工業用ハイスペックモデルです。IP67およびIP65の防塵防水性能を備え、3mの高さからコンクリートへ落下させても耐える圧倒的な耐久性を誇ります。

標準レンジのほか、高所やコンベアの遠方にあるバーコードを読み取れるロングレンジ(最長10m)対応のXRモデルもラインナップしています。

こんな現場におすすめ
重工業、プラント、冷凍倉庫、オイルや粉塵の舞う過酷な工場環境。

PLCや装置への接続が不安な方へ。エイポックのサポート

バーコードリーダーは、印字状態や照明環境、そして接続先のシステムによって「実際に導入してみないと読めるかわからない、通信できるかわからない」という不安がつきものです。特に設定が複雑なRS-232C接続では、高価な機器を購入したのに使えなかったというミスマッチを防ぐことが重要です。

導入前のテストに!無料デモ機貸出サービス

エイポックでは、お客様の実際の環境(実際のPLCや装置)で「本当に通信できるか」「想定通りにデータが入るか」を購入前にテストしていただけるよう、7日間の無料デモ機貸出サービスを行っております。

さらに、デモ機をご利用後に直接ご購入いただいたお客様には、ご注文時に1,000円引きとなる特別割引を適用しております。まずは実機でお試しいただくことを強くおすすめいたします。

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専門スタッフによる技術サポートと安心の取引実績

「ボーレートの変更方法がわからない」「桁数をカットして送る設定をしたい」といった導入時の技術的な疑問にも、専門知識を持ったスタッフが丁寧に対応いたします。

また、1台からの小ロット注文から、工場への大規模納入まで規模を問わず対応可能です。ダイワボウ情報システム株式会社様をはじめとする主要商社経由でのお取引にも対応しており、お見積書や請求書の発行もスムーズに行えます。

RS-232C対応バーコードリーダーの選定や接続でお悩みの際は、ぜひエイポックにご相談ください。

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